【書評】人を動かす「超」話し方トレーニング

読書

饒舌に憧れる必要はない、的確であればいい


本書は「話し方」というものを、

前半の「仕事と人を動かす<論理的話し方編>」と、
後半の「人の心を動かす<情動的話し方編>」の、

二つに分けて説明していますが、後半の「情動的話し方編」は過去の類書を補足する程度の内容ですので、実質的には前半の「論理的話し方編」が中核となります。

私自身、過去に人から「安井君は話し方が上手いね」と言われる事が多く、結構、まんざらでもない気分でいましたが、本書は「そもそも、上手い話し方とは何か?」という根本の部分から問い直し、「話し方には論理的話し方と情動的話し方がある」と定義した上で、その二つを混同して使う事の社会的不利益を説きます。

『国際社会で、日本がなめられてしまう理由』(26ページ)
『「わびさび」の文化を西洋式システムに当てはめてはダメ』(31ページ)

そして、現代分析哲学の手法である「トゥールミンロジック」を用いて、実際のビジネスシーンを想定したトレーニング方法を紹介しています。

『論理的な話し方のためのトレーニング』(100,101ページ)
『ケースサイド(必要性)への反論トレーニング』(102,103ページ)

さて、本書の内容だけでも、明日からビジネスシーンに即応できる実践的(実戦的)な方法論ばかりですが、付録の特殊音源CDも圧巻です。

過去にも多くの特殊音源を発表している苫米地氏ですが、本書付録のものは過去最高と言っても過言ではない程の効果で、私の場合は、まさに本書の内容通り「情動を抑えて論理的に思考する」事が容易になりました(決して喋るスピードが上がるわけではありません、無駄が省かれて理路整然とするという意味です)。

誰が言ったか、「バカと言った奴がバカ」「キレたら負け」とは真実なようです。

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