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ウツ病

さて、私は以前からTwitter等で「上司のパワハラが原因で鬱病を患ったが、苫米地 英人氏の本を読んでいたら治った」と折に触れて言っておりますが、今日は私が鬱病を発症した詳しい経緯について回想すると共に、読者の皆さんに対しても注意を喚起したいと思います。

特に、進学や引っ越し、転勤や転職などで周囲の人間関係が大きく変わった場合、私と同じ目に遭う可能性は誰にでもありますので。

自由を求めて

エホバの証人であった母親の宗教支配から逃れる為に、私は高校にも行かずに家を飛び出して就職しましたが、そこには宗教と双極を成すほどに大きな「支配者」が待ち構えていました。

そう、「年功序列」です。

こちらがどんなに頑張って仕事しても、立場が少し上の先輩は「当然だろう」という顔をするだけで、ホメてもくれません。
たまに、先輩よりも良い結果を出したりすると「スタンドプレーだ。一人だけ良い子になろうとするな」と釘を刺されたりもします。

「努力して当然、けど結果は出すな」って、そんな滅茶苦茶な…

で、結局、社員は務まらなくてフリーターに転身。しばらくの間は、音楽とバイクのある自由気ままな生活をして、一見は「自分の人生」を手に入れたかのように見えました。

それまで全く居なかった(?)友達と彼女もできましたww

けれど、彼女ができて付き合い期間が長くなると、ご多分に漏れず「さすがにフリーターじゃ結婚できないよなぁ…」と心配になり、再び社員の道に。

結婚して子供が生まれて五年も経つと、あれだけ愛着のあったバイクもベースギターも、もはや家庭の邪魔者です。
後ろ髪を引かれながらも手放して、やはりご多分に漏れずに「俺は家族を選んだんだ」と、無理やり自分を納得させました。

そして、一大事件勃発です!!

会社の業績が悪化して、社長が自主廃業を決断。なんとか退職金は出たものの、家族を抱えたまま無職となった私は、3ヶ月間の職安通いの末、ようやく今の会社に契約社員として入社しました。

ここまでは、よくあるお話ですね。

しかし、「支配者」の真の恐ろしさを知り、己の愚かさを猛烈に悔いたのは、ここからでした。

教育とイジメの境界線

パワハラ上司

さて、なんとか現在の会社に契約社員として入社し、ホッと胸を撫で下ろしたわけですが、この時点では「支配者」の容赦の無い洗礼が待ち構えているとは、露ほども予想していませんでした。
「洗礼」なんて宗教で聞き飽きた言葉ですし、むしろ「派遣じゃなくて良かった!」と、少し喜んでいたぐらいですから。

しかし、3ヶ月、半年と過ぎるうちに、何かがおかしいと感じるようになりました。
直属の現場主任の風当たりが、明らかに私に対してだけ強いのです。

業務自体は、全く以って単純な製造ラインです。

マニュアルさえ守っていれば誰にでも務まる内容ですし、それ故に、ミスを犯す頻度なんて誰も彼も似たようなものでした。
決して、正社員だからミスを犯さない、契約や派遣だからミスを連発するといったような、腕前の差が歴然と表れるような業務ではありません。

しかし、他の派遣社員達がミスを犯しても「しょうがねぇなぁ…」で済むのに、私がミスを犯すと、たとえ製造ラインを一時停止させてでも、ミッチリと「教育タイム」が始まります。
まぁ、自分が犯したミスである事は確かなので、私はクソ真面目に「すいません、これからは気をつけます」と頭を下げていました。

もちろん、それで終わりではありません。
本当におかしな事は、本来の製造ライン業務が終わった後にやってきます。

それは、他の現場社員達もやらないような、本来的には事務方の領分である書類仕事を、なぜか契約社員である私にだけ居残りでやらせようとしたのです。
まぁ、係長が居合わせている時はちゃんと残業扱いになっていたみたいですが、係長の目が無い時は残業が付いていたかどうかも判りません。

そんな日常が一年も続く頃には、いくら呑気な私でも心身共に疲れ果てしまい、働く目的も生きる意味も見失っていました。

そして、Xデーが訪れました。

ある日、夜勤を終えて帰宅する途中、スクーターのハンドルを握る手がブルブルと震えているのに気付きました。明らかに「寒さとは別の震え」です。

震えは次第に大きくなり、とても家まで辿り着ける自信がありません。
こんな事態に陥ったところで、ようやく私は自分の心と身体が「不調」の域を超えて「病気」のレベルに達してしまった事を理解しました。

それでも何とか慎重に運転して我が家の玄関に転がり込むと、私は迷わずに保険証を掴んで精神科に向かいました。

「うん、典型的な鬱病ですね…」

精神科医

はたして、自分が抱える症状を何と言って医師に説明したのか、今となっては思い出せません。
ともかく、医師から「典型的な鬱病である」と宣告され、処方された薬を抱えて帰宅した私は、明日から職場でどういう風に振る舞うべきかを考えていました。

薬を飲む場面を見られないようにして、うつ病の事を隠し通すか??
それとも、全て正直に説明して業務の負担軽減を願い出るか??

どちらとも決められぬままに、翌日、会社に向かったわけですが…

隠そうとしたところで、もはやまともに業務を遂行できない状態だったので、考えるだけ無駄でした。

はい、始業のブザーが鳴って、自分が担当する持ち場に着いた途端に、再び手が震え始めます。
アッと言う間に「不良品製造担当者」状態ですww

もちろん、現場主任がティラノサウルスみたいな顔してスッ飛んできたわけですが、風邪をひいて身体がダルいと言い訳して、その日は大目に見てもらいました。

しかし、帰宅した私が退職を決意した事は言うまでもありません。

翌日、会社には行かずに係長に電話して退職したい旨を告げると、「とにかく、今日は休んで明日詳しく説明しに来い」とだけ言われました。
渋々、言われた通りに事務所に行き、係長に医師の診断書を見せた上で「治療に専念したいので退職させて下さい」と言ったわけですが…

「退職したって、その後の生活はどうするんだ?」
「おまえにも家庭があるんだろう?なんとか、様子を見たらどうだ??」

保留ですよ、保留(°Д°;)ソンナァァァァ

当然、退職を願い出た事は現場主任にも伝わり、不動明王みたいな顔で私に詰め寄りました。

「どうして、先に俺に相談しねぇんだ!?」

この時、私の頭の中で「パチン」という音が鳴りました。
「ブチッ」ではありません、「パチン」です。

この時点で、私はやっと「ある事」に気付いたわけです。
あまりにも遅い気付きでした。

普通に考えて、鬱病の引き金となった当の本人に相談などできる筈がありません。
なのに、この現場主任は真顔で私に言うわけです。

使い古された表現をするなら「世代の違い」「仕事への取り組み方の違い」とでも言えばいいんでしょうか。苫米地流に言えば「支配者の論理」ですね。

そう、この現場主任は100%本気で…
私の事を「育てていた」「鍛えてやっていた」と思っていたわけです。

さて、退職騒動から暫らく経ってから社内で人事異動があり、その現場主任は他部署の係長に就任しました。私の件とは何の関係も無い、定期的な人事異動です。

新しく就任した現場主任は「残業なんてしないでサッサと帰ろうね~♪」というサッパリしたタイプの人だったので、私はようやく無意味な残業地獄から解放されました。
また、タイミングを同じくして苫米地 英人氏の著書に出会い「なぜ、このような事態に陥ってしまったのか?」を理解したので、病状は劇的に改善しました。

悲劇を繰り返さない為に

さて、「パワハラ」なる言葉自体はもちろん、それが原因と思われる自殺の報道が日常的に聞かれる昨今、長々と書いた私のケースは何ら特別ではないと思われます。
ひょっとしたら、この記事を読んでいる貴方自身が、今まさに上司からのパワハラやセクハラで苦しんでいる最中かもしれません。

また、よく言われる事ですが、鬱病は真面目な性格の人ほど発症しやすく、病状も重くなるのが通例です。
しかし、だからといって鬱病を予防する為だけに「皆さん、明日から不真面目になりましょう!」などと言うのも、おかしな話です。

脳科学的根拠があり、なおかつ具体的な鬱病対策が求められます。

私自身の経験と国内外の脳科学者の研究を基にして書き上げた連載記事「うつ病予防マニュアル」を、是非とも続けてお読み下さい。
再編集中 うつ病予防マニュアル まえがき